超・待望の１１ｔｈアルバム

オリジナルアルバムとしては、
前作「OVER THE RAINBOW」から５年１か月振りとなるニューアルバム。

５年振りと言っても、
２０１２年１２月にはシンフォニックアレンジアルバム、
２０１４年１１月にはデビュー１５周年記念ベストアルバム（新曲入り）を
リリースしており、
実質的な制作期間は２０１５年～２０１６年の２年間といえるだろう。

収録曲の方は、
全１２曲でM1はDVDシングル、
M5・M8は配信限定シングルとしてリリースはされていたが、
いずれも今作で初のCD化。

また、
M4・M7・M12はCMなどのタイアップ曲であり、
M11は２０１５年９月の第３回シンフォニックライブで初披露された曲だ。

作曲陣は、
お馴染みの徳永暁人さんが３曲で参加しているが、
徳永さん以外はほとんど初のコラボレーションとなる国内外の作曲家達になっている。

そのためか、
良い意味でバラエティーに富んだ楽曲群であり、
R&B、
ロック、
バラードと倉木さんの色彩豊かなボーカルが堪能できる。

個人的な感想としては、
過去作の「touch me!」や「FUTURE KISS」のような、
アルバムの核となるようなリードトラックはないかもしれないが、

アルバム通しての完成度はかなり高いと思います。

特にお気に入りの曲は、
ポジティブなエナジーが溢れ出すような「MY VICTORY」、
倉木麻衣史上もっともロックな曲と言ってもいいような「Make that change」です。
また、
「ミステリー　ヒーロー」のような儚く美しいメロディーも心に沁みます。

どの曲達も、
ライブで聴くのが楽しみです。

アルバム全体を通して感じるのは、
やはり聴く人々を勇気づけるポジティブなメッセージであり、
これからも愛聴していける１枚です。