アメリカの罠か

仕事の合間に自販機のドリンクを飲むが特に添加物など気にせずに飲んでいた。
普通に考えれば添加物など無い方が良いに決まっている。
だがその使用が認められるのは人体に悪影響が及ばないという事なのか。
どうもその辺りが釈然としない。
著者によれば様々な添加物に対して動物実験などで明らかな異常が現れており危険性を主張しているが、
それを人体と結び付けた拡大解釈により確固たる人的データが無い点で説得力に乏しい。

問題は動物実験で投与された添加物の量と頻度である。
人体で考えるなら水分補給を全て添加物１００％のドリンクで一定期間飲み続けるような生活をしなければならず非現実的である。
実際は食事で様々な食材を摂り込むので、
それらが添加物の毒素を中和する事も考えられる。
つまりメーカーはそんな食材の性質や人体のメカニズムを考慮した上で添加物の量を微量に調整しているのかも知れないが具体的な数値を明示しないので我々には解らない。
従って過剰に摂取しなければ大丈夫という極めて曖昧な安全性に頼るしかない。
この曖昧さがメーカーを保護するような形となって極めて都合の良い状態で今日まできている。

では厚生省は何故このような危険性のある添加物を認めたのか。
それはアメリカの圧力によるものだと著者は述べている。
それらの添加物が認可された事により日本のメーカーもそれを利用して利益を得る構造が出来上がったのだ。
こう考えるとＴＰＰも同じような事態を招く可能性がある。
それを契機に新たな添加物が認可されれば量的緩和も含めて日本の食品安全基準のハードルは確実に下がる。
ＴＰＰ交渉の背後にはアメリカを始めとする大企業の思惑と圧力が透けて見える。