意外に良いと想う。

タミヤ製の古い金型キットのＯＥＭです。
ランナーに１９７２の刻印があります。

約４０年前の設計なので、
今日的には至らない点が数多くありますが、
きちんと製作・塗装すればそれなりに良いものが出来上がります。

元々モーターライズのキットだったため余計な穴がロアーハルに沢山開いてます。

底面はそのままでもいいのですが、
完成後の見栄えを悪くするので側面の穴だけパテで埋めておきましょう。

なお、
パーツの嵌合具合はとても良く、
バリも殆どないので安心してください。


ロシア戦車は細かいパーツが少なくて、
新しめのキットでも同様で、
初心者でも数時間で完成してしまいます。

なので、
ふるいキットなどはもう・・・さびしいもんです。
少し手を入れておきましょう。

この戦車の特徴である大型砲塔ですが、
側面と後面は見事な鋳造跡がモールドされていますが前面はつるんとした表現です。

実車写真を見ると、
ここも鋳造跡があるので溶きパテで加工しておきます。
砲基部や駐退機カバーも同様です。

特に主砲の下側は砲塔左右パーツの合わせ目が目立ちます。
念入りに段差を消しておかないと完成後に興ざめしてしまうので妥協してはいけません。
（溶きパテはクレオスの物が最も入手しやすいと思います。
キットと一緒にお求めください。
平筆で塗るので持っていない方はそちらも。
）

履帯は昔ながらの焼き止めするタイプなので、
そのままでは塗料の密着が悪く、
プライマーを吹いた方が良さそうです。

この履帯は少し長めになっており、
弛みが表現できます。
ロアーハルに穴をあけて１ｍｍ程度の真鍮線かピアノ線で押さえつけてやればよいでしょう。

そうしないと履帯が浮いてしまい、
重戦車の重量感が表現できませんね。

ドライバー、
コマンダーのハッチは開閉可動で、
裏面も再現されています。
砲塔後部の大型ハッチは裏面の再現は無いのですが開状態にもできます。

また、
テキストでは触れられていませんが、
戦車兵１体と予備履帯２セット、
増加装甲が含まれています。
お好みでお使いください。