医療少年院のドキュメント
~医療少年院に勤務する精神科医によるドキュメント。
送致されてくる非行少年少女の事例を紹介しながら、
その背景を考えている。
~~
犯罪をおかした子どもたち自身も壊れているが、
ほとんど例外なくそれ以上に壊れているのはその家庭や親である。
おそらく誰もが似たような問題に多少なりとも出会っているのではないだろうか。
思い当たる節のない人は幸いである。
~~
「回避型」つまり現実逃避型の子どもはアニメなどのファンタジー世界やゲームに没頭してしまい、
実人生での思い出がとても貧しい。
人間関係が貧しいところに呼び水となって、
ゲームやファンタジー世界に耽溺するケースが多いという。
そういう意味で、
筆者は暴力的なゲームや逃避物としてのファンタジー世界には否定的である。
~~
またカイヨワの遊びに関する分類を批判している。
子どもの遊びには「共感する」という要素が最も重要であるが、
これはカイヨワの分類には現れない。
そして、
共感性の喪失が生活のひずみとして現れるという。
この意見には「ゲーム脳」のような表層的な疑似科学批判には見られない実感と説得力がある。
~~
また「壊れた家庭」では個人を尊重しすぎるあまり過度な自由が与えられてしまい、
かえってものの価値が分からなくなってしまうことを批判している。
しかし医療少年院のシステムの中では、
生活に規律・制限・限界を設定することにより忍耐心がうまれ、
子どもに生命力が戻ってくることが多いという。
これも凡百の保守論者と似ているが、
筆者らは実際に入所~~者に身体でぶつかっているところが大きく違っている。
~~
たとえば所内の規律を維持するため、
入所者の問題行動に対処しなければいけない。
施設内であるが、
たとえば「カッコーの巣の上で」のアサイラムのように、
入所者を力で強制的に抑えつけるだけでは意味がない。
つまりその子どもの内面は何も変わらない。
そのためには問題行動の背景をさぐり、
オトナ側が真剣に取り組まなければいけない。
~~
未成年犯罪者をまるで人間ではない怪物のように見るのは、
ある意味では楽な方法である。
なぜなら、
理解したり、
関わったりする努力をしなくてもすむからだ。
しかし、
そのような怠惰な人間こそが本当の怪物ではないかという気にさせられる。
~
悲しみの子どもたち―罪と病を背負って (集英社新書)

その他の感想

みわ
辛辣だが、決して的外れなことは言っておらず、対論本にしては、噛み合った、まとまりのある議論になっている
読みやすいけど
「調べろ」なんて簡単に言わないで
値段相応。不安の残る方は容量測定可能なテスターを用意すべき。
サイドバッグにしなくてよかった
iphone5sで使用中
絶対領域の謎は・・・
そりゃないよ。
初心者でも学べる
安心して使えそうです。
安かろう…
とても美味しかったです。
入手ができずに苦労していたものを,素早く手にすることができました
まあ普通だね。
安くて手軽に入手できる
画集としても、技法書としても良書
本は内容を確認してからですね。
今年は第6回目の芸術祭。
私はプチプレッパーズなのか? サバイバル教本は好きでよく読みます。
借金三億からの脱出
手軽に美味しく
可愛くて大評判
システム手帳替 2015年版
水増し緑茶・・・?
満足と不満が半々…
患者向けに書かれていると思う。
今まで不快でしかなかったキャラの株上げ回かな
スプリングのひっかけ
戻る