辛辣だが、決して的外れなことは言っておらず、対論本にしては、噛み合った、まとまりのある議論になっている
本書が共著本であることは当然分かっていたが、
本書が二人の対論を中心にまとめたものであることは、
本書の『はじめに』を読んで初めて知った。
私は、
基本的に、
相手がどう出てくるか分からない対論本は、
いわばぶっつけ本番の一発仕事を文字に起こしただけ、
あるいは、
お互いが自分の意見を言いっ放しにしているだけで、
推敲に推敲を重ねて原稿を書き上げた本と較べると、
一冊の本としての精緻なまとまりに欠けると思っており、
正直、
対論本だと分かっていれば、
絶対に本書を買っていなかったと思う。
 

さて、
そんな本書は、
まず第1章で、
金井氏については地方創生と原発事故からの震災復興計画についての、
山下氏については地方創生についての、
それぞれの講演などの内容を抜粋・加筆して掲載し、
以後の対論の取っ掛かりとなる論点提起としている。
その中でも特に異彩を放っているのが、
国が進めようとしている地方創生政策についての金井氏の皮肉たっぷりな見方であり、
これを読まれた方は、
その辛辣さ・過激さに、
びっくりされるのではないだろうか。
ただ、
この問題については、
表現の仕方こそ金井氏よりは丸いものの、
山下氏も同じような危惧を抱いており、
二人は問題意識を共有していることが見て取れる。
 

第2章以降の対論では、
原発事故・震災復興と地方創生とを主な論点としているのだが、
二人とも国や自治体、
特に国を手厳しく批判している。
ここでも、
舌鋒鋭い金井氏の皮肉で辛辣な物言いは際立っており、
ときには山下氏がフォローしている場面もあるくらいだ。
特に、
震災復興に全力を注入していると自負しているであろう国の職員からは、
「自分たちはこんなに一生懸命やっているのに、
いくら何でもそれは言い過ぎではないか」という反論の声も聞こえてきそうだ。
政治や行政の裏側など知る由もない我々一般市民が、
軽々に筆者のそうした批判の当否を判断することはできないとは思うが、
それを承知のうえであえて言えば、
皮肉で辛辣な物言いを穏当な表現に置き換えれば、
総じて、
決して的外れなことは言っていないとは思う。
地方創生の正体: なぜ地域政策は失敗するのか (ちくま新書)

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