死刑問題を考える入門的書籍
死刑制度を題材に,死刑囚や被害者の遺族らへの取材を積み重ねて書かれたルポルタージュ。
2008年に朝日出版社から出た単行本に,光市母子殺害事件の受刑者との対話を書き下ろしたほか,単行本出版後の情報などを加筆して文庫化したものである。
表紙の装画は会田誠。


死刑制度の存廃についての意見は以前からあって,言葉の上では賛否の理由をきれいに整理できる。
だが,これだけでは死刑を理解したことにはならない。
本質をつかむためには,当事者の話を聞くなどして,死刑そのものに接近することが必要だ。
これが本書の出発点である。
取材では,死刑制度も死刑囚も,世の中から隠されているという現実が明らかにされる。


最終的に,著者は,死刑を廃止すべきとの確信に至る。
だがその当否は別にしても,ちょっと唐突ではないかという印象は拭えない。
この主張に対しては,たとえば次のような疑問を提起できるだろう。


 ・人を殺したくないと思うことは「本能であり,摂理でもある」(p.326)というのが廃止の理由だが,これは以前から言われてきた「人道主義の立場からの死刑廃止」とどう違うのか。
著者の主張にオリジナリティを見出すことができるのか。

 ・上記の理由で廃止を主張するのであれば,仮に犯罪予防に役立つのだとしても,やはり死刑を用いるべきではないと考えるのが自然である。
本当にそれで良いのか。


第5章の終盤(p.259)あたりから,著者の関心は,「死刑は正しいのか」という問題から「どうすれば死刑廃止の正しさを分からせることができるのか」に移っているように見える。
要するに,理屈で言っても通じないから「情緒」に訴えて考えを改めさせようとしているのだが,これはむしろ議論のレベルを下げているのではないだろうか。


ただ,"専門用語を中途半端に用いて読者を混乱させる"
死刑 (角川文庫)

その他の感想

ステキな曲です
期待してたけど、こんな程度か
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ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック
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