見かけ倒し。

　パッシブラジエーター部が片側２基ずつ、
計４基あり、
外見は非常にカネと手間がかかっているように見える。
音も期待できるかと思いきや、
ナンジャコリャーな感じ。

　まずろくに低音は出ない。
バスレフ式でもっとましなのが他にいくらでもあるし、
小型のサブウーハーを底部に仕込んだ形は奇妙だが優秀なのもある。

　また、
音の立ち上がりが濁っていて、
そのせいか定位がごちゃっとしている。
パッシブラジエーターという「穴」が多すぎるせいだろうか。

　測定して確認したわけではないが、
消費電力も無駄に大きい印象もある。
音量をあげると自分自身のパイロットLEDが暗くなる。
ノートPCでこれを使いながらDVDを焼いていたらドライブがエラーを起こして失敗した。
偶然かもしれないが自分のマシンでは珍しいことだったので以後これの電源は別の機器から取るようにしている。

　製造の品質についても疑問がある。
底部に長方形の薄いゴムの足が片側に３個ずつ付いているのだが、
片方は１個が傾いて貼られていて、
もう片側は１個付いていなかった。
そのため片側は平らな場所に置くとガタガタする。

　意欲的な形式に見えただけに非常に残念である。