安室奈美恵というブランド力

「安室奈美恵」と聞いたとき、
どんなイメージが浮かぶだろうか？
女性にとってのファッションアイコン。
歌って踊れるアーティスト。
芯がぶれずに自分のやりたい音楽を貫きとおす人。

人それぞれのイメージは違うだろうけど、
「自分の期待に対して『プロ』として必ずファンを満足させてくれる」
そんな抜群の安定感がある、
と私は感じている。
20年以上のキャリアがあるので、

各時代においてリスナーの思い出になっている曲は多いはずだ。

特に何かに悩んだり傷付いたりしたときには、
独りで聞くバラードは記憶と印象に残りやすい。

本作品はバラードの中でも厳選された15曲が収録されているから、

各時代を彩った名曲達を安室奈美恵の歴史として振り返ることができる。


彼女のインタビューで印象に残っているのは、

「私より歌が上手い人、
ダンスが上手い人はいっぱいいるけど『歌って踊ること』は誰にも負けたくない」という言葉。

ジャネット・ジャクソンをリスペクトしているだけに『歌って踊ること』が彼女の真骨頂でありながら、

バラード作品に彼女の代表曲が多いことに、
安室奈美恵という歌手の守備範囲の広さを改めて感じた作品だ。
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