「サービス業である実用的な作文」を書くためのすぐ使えるガイド

コミックナタリーの初代編集長、
立上げ以来約2万本の記事を校了してきた著者による文章読本。
今までの類書は小説やエッセイ、
あるいは論文の書き方本だったと思うが、
この本で著者は「実用的な作文は、
創作や芸術でなく、
サービス業と考えてください」と明言し、
「良い文章とは完読される文章」と定義する。
腹落ち。
完読のための「意味は脳、
字面は目、
語呂は耳、
と複数の感覚器を使って、
立体的にブラッシュアップする」スキル、
ノウハウぎっしり。

書く前の準備は今すぐ実践できるし、
「重複をあらゆるレベルでチェックする」「文末のバリエーションに気を配る」「時制を混在させて推進力を出す」「漢字の割合をコントロールして、
文章の用途にマッチした、
ほどよいグレーを目指す」「主語の『は』と『が』の使い分け」「文章のスピード感をコントロールする」・・・などなど実用サービス文章のプロならではの目ウロコなアドバイスの連続。


140文字のツイッターや300-600文字程度のFBならあまり苦にならずに書けるのに、
それ以上の文章となると一文字も進まないのはなぜか、
よーくわかった気がする。
ビジネスにおいても、
報告書や企画書を書く時に即使える内容。