ケインズとハイエクの議論は噛み合わなかった。かなり高度な所で。
 ケインズとハイエクの議論は噛み合わなかった。
かなり高度な所で。
しかも、
彼らはそれを認識していたのではないかとすら思える。


 彼らは、
市場経済が好ましいと考える点では共通していた。
「時と所についての特定の状況に関する断片的な知識」を有するだけの人びとが、
自然に秩序を自生させられるための装置として市場を捉えたのがハイエクであれば、
ケインズはそれを前提として議論を展開していた。


 ハイエクは自生的秩序の理屈により社会主義的計画経済を批判し、
政府による経済へのあらゆる介入を批判する。
一方で、
ケインズは金融政策や財政政策による、
経済への介入をためらわない。


 どうして、
このような対立が生じるのか。
著者は「ハイエクの自由論は平時の書」であり、
「ケインズの自由論は危機の書」であると述べる。


 ハイエクの議論では、
ほとんどバブルや金融危機が想定されていない。
そもそも、
自生的秩序さえ保たれていれば、
そのようなことは起きず、
政府が介入するからこそバブルや金融危機が起こるのだとさえ言いたそうにも感じられる。


 一方で、
ケインズは市場経済を不安定なものとして捉えているから、
危機の際には政府の介入の必要性を説く。


 現在の日本の置かれた長期不況という経済状態を鑑みると、
ケインズの議論は非常に有効であるものだから、
ケインズに軍配をあげたくなる。
とは言いつつも、
どちらの勝ちか負けかという見解はつまらないものだ。


 ハイエクは言うだろう。
仮に一時的に景気回復がなされたとしても、
政府の介入が続く限り、
それにより再びバブルや金融危機が起こされるのだと。
もちろん、
ケインズは政府の介入が不要になれば辞めればいいだけだと答えるだろう。
しかしながら、
いったん介入をし始めると、
なかなかやめられないのが為政者ではある。


 「ケインズとハイエク」と検索してみると、
著者や小論が多数存在することからもわかるように、
しばしば両者は対比される。
市場経済が継続し、
それが不安定性をはらむものである以上、
ケインズとハイエクは今後も十分に比較検討され続けるであろう。
本書はそれを示してくれる好著だ。
ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い (講談社現代新書)

その他の感想

作者のやる気のなさが際立つこの巻、1年待たせて短編かよの落胆が厳しい
真由美さんファン必見です♪
単なる成長物語に留まらず、舞台設定が凝っており深い意味もある
主人公の告白。
これ、イイ!
想像以上にグッド
はて・・・?
Sサイズ購入
もしかして、偽物?
5分で飽きました。
粘着が・・
バンパー使用時の背面保護に
お札建てにしたアル
これがベストセラーだった時代があった
ロジカルシンキングの良い入門書
園芸用です
すぐ破れてしまい、残念
価格相当かな?
オードリー・ヘプバーンが素敵です。
「一見して“受験参考書”風」
概ね満足のいく品です。
純正より扱いやすい。
やはり試し履きが必要ですね。
忌避剤、トイレの洗剤として利用してます。
185cm,76kg,age43,XL(年齢での体系崩れは若干加味下さい)
まあまあ。。。
ロマンチカクロック最高!!
速やかに到着
たまたま、ハズレなのかなぁ〜
遮光一級とは思えない
戻る