どこまでもペシミスティックな捕食者の罠
手にとって読み始めたはよいが、
それ以上読み進める気にはなれず、

途中で本を置きたくなるのは気のせいでもなんでもないのだろう
もっと確信に満ちた何かを期待していただけにという、
この残念さ。


懐疑、
皮肉、
あきらめ、
無常幾重にも意味ありげに積み上げられ、
まるで開き直りのように
意図的に織り上げられた巧みな比喩とイメージに満ちた言葉の羅列からは、
そんなフレーズが
浮かんでくる。
希代の著名作詞家の詩集として初めて手に取られた人の中には、
驚きと困惑と、

おそらく容易には理解しがたい空気への戸惑いで沈黙を余儀なくされている向きも多いかもしれない。

にも拘らず売り上げランキング現代詩チャートに目を向けると、
それなりの順位に位置している。

かと思えばアマゾン限定のいわゆるネット発送販売。
商品としてどことなく同人誌的、

と感じたのも無理はないかもしれない。
それだけにどこまでも私的な、
作家個人の
一つの創作モチベーションを主体として、
こうして世に出た作品である事実が色濃い。


ましてや詩あくまでそうした創作作品として、
これが芸術と謳うのであれば、
ああそうか
と思わせざるを得ないのだが、
どこか幾編ものこの詩の数々から立ち上ってくる全体的な
病んだ空気からは、
やはり読者それ自体の共感そのものを、
はなから拒絶している、
といった
ペシミスティックなものを感じる。
以前、
公式サイトにて公開していたI.D.という日々書き連ねた
連作ポエムからの抜粋も幾つかあるようだ。
その頃から少なからず感じていたことなのだが、

作詞家としての大きな成功とは裏腹に、
実は自身の身の置き所としてのすべてに、
心の奥底では
満足していないのでは?愛情生活、
理想との乖離、
いやもっと根源的な人間一個人としての
生きることの充足感。
だからこそ、
こうした閉鎖的な距離感を如実に感じてしまう。
基からが
空虚(からっぽ)であるがゆえに膨大に溢れかえる言葉の迷宮と、
独白の如くのその軌跡

どこか生ではなく、
死へと向けられた視線。
タナトスの織り糸とは、
言いえて妙だ。
タナトスの織り糸

その他の感想

アテナエクスクラメーション!?
空気入れよかった
期待はずれ (-_-)
もくもくの味が自宅でも。
「声優志望という夢を持つ自分に酔っている勘違いちゃん」向けの良書
小さくても十分くっつきます
値段相当かな…
ナイスフォント集だと思います^^
VAIO Pro 11用に購入
とても優しく心地よい
ズーマーで使用。好調です。
可愛すぎる ♡
3,000円台ならあり
何度も読んだ。
自分の内側に自然に誘導される心地よさがあります。
タフなケースです
源氏、ピンチ
スイッチがないと非常に便利
未収録イラストがあるのが残念。
サイズ調節可能で中国製じゃないのでしっかりしている。
難易度高いけど役に立つ
ありんこ
ぴかり
他全部当たってないけれどこれ最良です
思った以上にいろんな場面で使えそうです
妙な親近感…。
上下巻あるが久々の一気読み
親切で分かりやすい入門書
これ1冊で大丈夫☆
買って良かったかな。
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