発売ペースに問題あり

他のレビュアーさんがおっしゃるとおり7巻は多少展開は地味かもしれません。


主にフレア姫との距離を詰めることが7巻の目的かと思われます。

ちょっとした国際問題に発展しそうな事件が起き姫がその渦中におかれます。

事件の目撃者として証言するのですが、
フレア姫のような他国の姫ですら女性というだけで軽んじられ
相手側から相当不愉快な扱いを受けます。

善治郎が上手いことたちまわるのですがこのあたりが非常に痛快にことが運び見事相手を論破します。

切り札の切り方も上手くこれまた他のレビュアーさんの言うとおり異世界物ならではで非常にカタルシスがあります。

しかもただ打ち負かすだけではなくフレア姫をさらにたてる形で決着に持っていくのでいっそう距離は縮まります。

ここまではかなりいいのですが、
色恋沙汰においての情熱的な感情表現が上手いかといわれるとそうではないかなぁ・・・。

アウラの時にも感じたことですがどうにもキャラクターの感情表現がロジカルというか事務的な印象をうけたり
堅苦しい文字の羅列での表現が多いので読んでいて「あれこの人善治郎のこと好きだったっけ」と思うことが
割とあったりします。

善次郎の（イチャイチャできる！）という言葉もなんか熱がこもってないというか表面的にきこえてしまうというか。

まぁこれは人それぞれですかね。


そして肝心の刊行ペースですがどうにか改善してほしいものです。

ネットに投稿してる分などの兼ね合いなどもあるのでしょうがそれでも1年に1冊ペースは遅い。

以前yahooのトップニュースにて編集が一人というのを得意げに語る記事がありましたがそれもこのペースの
遅さの一因に思えてなりません。

大分前の記事ですし今はどうかわかりませんが他の作品の刊行ペースも似たり寄ったりですからね・・・。

なんとか改善してほしいという意味も込めて星は一つ減点しました。