隅の手段、知識の整理に！

小目からシマって一見堅そうな陣形でも隅から手にしていくと言うアグレッシブな本です。

ある意味、
隅のシマリへの打込みテクニックのようなものです。


これらの手段は中盤に差し掛かって、
双方にある程度石数があり、
自身の石も利きがなく
安定したタイミングで相手の陣地に仕掛ける時に効果が発揮します。


隅で手になればラッキーですし、
手にならなくても味付してヨセで得すれば良し。

ただプロの物真似で勘でなんとなく手になったでは、
棋力は向上しません。

なのでこれらの手段を理論的に習得する目的で購入しました。


本書は「小ゲイマシマリ」「一間シマリ」「大ゲイマシマリ」への手段を10章に分けて解説しています。

一番良い所は、
各章ごとに『有力な配置・場面』が全局図として掲載されていることです。

手段の性質上、
どの場面で必要かは重要なことです。

但し、
相手はどのように反発するかはわかりません。
掲載されているのは一例ですが、

反発する変化は個人で実戦で習得すべきでしょう。
本書は十分その手引きになると思います。

尚、
全て問題形式ではなく、
各パターンの紹介と解説のみの内容となります。


既刊単行本2冊を文庫本1冊にしたもので、
オリジナルに対し若干の割愛があるとのことですが、

知識量は十分過ぎると思います。


ただ、
文庫本にしては、
高価です。
なので、
星4つです。

マイナビさん、
もう少しリーズナブルな価格でお願いします。