不動産に携わる方には必携

事故物件の判例を調べるのは非常に大変でインターネットでは調べきれないのが実情です。
しかも、
自殺や孤独死に焦点を当てて調べようとするとなおさら大変で、
見つかったとしても判例を読み慣れない方には非常に難解なものとなってしまいます。


その点、
この本は判例の紹介から判例の解説、
裁判においてどこが重視されたのかなどが細かく書いてあり、
非常に参考となります。
孤独死に関する判例やその取り扱いについてもっと分量を増やして頂けたらなお良かったのですが、
孤独死に関してはそもそも判例自体が少ないですので致し方なしかもしれません。


心理的瑕疵物件（事故物件）について、
売買、
賃貸、
競売の場合に分けて解説してありますので、
売買の場合で居住用なら心理的瑕疵が認められやすいが、
賃貸で店舗の場合だと心理的瑕疵が認められ辛くなるなど、
状況に応じた比較もできるようになっていますので、
不動産の管理会社、
仲介業者など事故物件に関わることがある方には必携の書籍になるのではないでしょうか。