自制の能力と社会的成功の関係
 1960年代から「マシュマロ・テスト」を開始し、
自制(self-control)研究の先駆者かつ第一人者となったウォルター・ミシェル。
本書は、
そのミシェルが一般向けにはじめて書いた、
自らの研究の総まとめ的な一書である。

 マシュマロ・テストはごく単純なテストだ。
「いまマシュマロを1個食べる? それとも、
もう少しの時間がまんして2個食べる?」と子どもに尋ね、
その後の行動を観察するのである。
ごく単純なテストではあるが、
このテストの意味するところは大きい。
というのも、
この実験で実際にマシュマロをがまんできるかどうかが、
その子が後の人生で社会的に「成功」するかどうかと相関する――そんな驚きの事実が追跡調査で判明しているからである。
具体的には、
マシュマロを長い時間がまんできた子ほど、
「大学進学適正試験の点数が良く、
青年期の社会的・認知的機能の評価が高かった」。
さらには、
「27歳から32歳にかけて、
肥満指数が低く、
自尊心が強く、
目標を効果的に追求し、
欲求不満やストレスにうまく対処できた」(11頁)というのである。

 ただし、
ここでいくつか注意が必要だろう。
まず、
上でいう「相関」は、
あくまでも統計的なものであり、
個々の子どもについて何か決定的なことを意味するわけではない。
また第二に、
マシュマロなどをがまんできるかどうかという自制の能力も、
遺伝的に決定されているわけではない。
むしろ、
そうした能力は教育や心理的戦略によって十分に磨いていけるというのが、
著者の基本的な考えである。
そこで著者は、
そうした自制の磨き方や、
自制の能力をうまく発揮するための目標や動機づけ、
社会的支援などについて語っていくのである。

 全体をとおして、
本書の語り口はいたって平明だ。
また、
(マシュマロ・テストと社会的成功の相関を除くと)本書にはことさら驚くべきことが書かれているわけではないが、
ただ、
当のテスト自体があまりに有名でもあるので、
本書にはやはり目を通しておきたいところだろう。

 ところで、
マシュマロ・テストについ惹かれてしまうのは、
そこで奮闘する子どもたちがなんとも愛らしいからでもある。
その姿をまだご覧になっていない方は、
YouTubeなどで「Marshmallow Test」と検索してみるのもよいかと思う。
マシュマロ・テスト 成功する子、しない子 (早川書房)

その他の感想

これからもブラウンを使い続けたくなりました。
幅広の靴、軽さ、防水性、保温性を持った良い靴です
大きさが20インチに最適だった。
暗室カーテンです
お吸い物というよりスープです。
DLCのシリアルコードが記載されていなかった
体と服が目当てで購入しました
パワフルだけど安定感はないかな・・。
何枚あっても
広い視野からギリシャ危機・欧州危機を解説する
腹部CT入門書として
普段着、家着に
少し…。
古くから造られつずける息の長い商品
中煎りが一番うまかった。
息子の就職活動用
付属説明書の半分の厚さ、説明もわかりやすい。
スペックは良いですが、2回故障しており、耐久性はやや疑問あり
目次が見やすい
ほんとに夢のある作品
チェック用として気軽に使うぐらいの意識で取り組む程度の本
古臭いけど良い絵本は良いのですね
ドラグーンうちきり
人間というのはなんとも非合理的.
グランド・フィナーレ!
小型マイクのフラッグシップクラスのモデルです。
型番違いがお買い得です
デザインが可愛い&綺麗
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