チェック用として気軽に使うぐらいの意識で取り組む程度の本

演習問題はひたすらドイツ語を書くものが中心なので、
効率的にドイツ語が修得できる。
これは、
他の問題集が多くのページを独文和訳、
という個人的には無駄なことをさせているのとは対象的だ（独文和訳は、
和訳を読めばいいのであって、
わざわざ問題にして日本語を書かせる必要性はおそろしく時間の無駄であると個人的に考えている。
これはドイツ語以外の語学学習でも同様である）。
そういった点でやって無駄ということはない。


ただし、
誤字が多いこと、
さらには誤答も多い（その多くがスペルミス）ことが問題である。
さらには、
問題がやたら平易である。
問題が平易であるために、
初心者用にはいいのではと思われるが、
解説がやたら簡単なので、
他の文法書は不可欠。
まあ、
これはそもそも本書は「ゼロから始めるドイツ語」とペアになっているので、
その点を欠点として指摘する方が間違っているかもしれない。
そういうことを考え、
ちょっと文法理解の再確認にこれを実践するのが上手い利用法である。
ただし、
繰り返すが誤字、
誤答が多いので、
自らのチェック用として気軽に使うぐらいの意識で取り組むのがいいであろう。