シンプルでかっこいいガスファンヒーターのベーシックモデル

GFH-4002S は手頃な出力約 4 kW （都市ガス 13A の場合）のベーシックなガスファンヒーター。

都市ガスファンヒーターは小形軽量で燃料補給の手間が不要、
点火は数秒で完了し、
臭いも点火時に微かにする程度でほぼ無臭。
都市ガスは燃やすと水がたくさん出るので加湿器も不要だ（むしろ結露して困るかもしれない）。
ガス代が灯油より高い（ガス事業者により大差がある）ことと、
太いガスコードの始末が悪いことが難点か。
石油ファンヒーターは連続３時間で運転を停止するが、
ガスファンヒーターはなぜか８時間動く。

オフホワイトとチャコールグレイのデザインはシンプルで、
上面を広く使った操作パネルは見やすく操作しやすい。
スタイリッシュな製品にありがちな使いにくさはなく、
よくデザインされていると思う。

出力は設定室温 ("L", 16-26 ℃, "H") と実際の室温に応じて自動調節される。
"H" は最大出力で連続運転となる。
しかし "L" は単に設定室温 10 ℃のことで、
最小出力ではない（寒くなれば出力は上がる）。
これは勘違いする人がいると思うので普通に 10 ℃と表示してほしい。
出力を固定することはできないので、
室温の上がらない場所で使うとガスを喰うだろう。

「エコ」という釦があり、
室温が上がったときに燃焼を停止する機能（「エコ」解除時は最小出力にはなるが停止はしない）と、
設定室温到達後 30 分毎に２回、
設定室温を 1 ℃ずつ（最終的に 2 ℃）下げる機能を一括で ON/OFF できる。
片方の機能だけ使うことはできない。
暖かくなっても燃焼し続けると暑くなることがあるので前者は良いとして、
後者は 2 ℃も下がると寒くなってしまい、
かといって設定室温を上げておくと、
いったんそこまで上昇するから暑くなるしエコでもなくなる、
お節介な機能だと思った。

時計は付いていないので、
決まった時刻にファンヒーターを入れたり切ったりすることはできない（おはようタイマー／おやすみタイマーという簡易形の機能はある）。
反面、
時刻を合わせる必要がなく、
コンセントを抜いたら時刻がずれたとかいうこともないので、
そういう使い方をしない人にとってはむしろよいことだ。