現代小説に古代の感情とものがたりを見る体験
中上健次の初体験。
この全集がなければ、
一生読まなかっただろうと思う。
そもそも、
私は私小説は嫌いだ。
中上健次はその類だろうと思っていた。


読み始めてしばらくして、
巻末参考資料の「作中登場人物系図」を見た。
もう一度読む。
忽ちに私は何故この巻が全集「古事記」の次に配置されたかを了解した。


池澤夏樹の解説を待つまでもなく、
これは太古から営々と繰り返してきた日本民族の血累の「ものがたり」そのものだったのである。


当たり前のように、
6人も8人も一生のうちに子どもを産む母親たち。
異母兄弟が当たり前のようにいる子どもたち。
「鳳仙花」は中上健次サーガの主人公秋幸の、
母親フサの半生である。
しかし、
この平凡ともいえる女性の両親、
2人の夫と1人の男(秋幸の父親)の系図も、
おそらく膨大な物語を内包しているのは、
「鳳仙花」の語りを読む中で自然と伝わるものがあるのだ。
喜怒哀楽、
愛情、
嫉妬、
成長、
不屈、
暴力、
不幸さまざまな人間の営みがそこにある。


まるでスサノオの娘とオオクニヌシが出会うかのように。
まるでヤマトタケルと景行天皇との分かり合えない対立のように。


ここでも「滅びゆく者」にフサは大きな愛情を注ぐ。
好きだった異父兄の吉弘の記憶は、
最後までフサから離れない。
吉弘の面影を持った最初の夫の勝一郎はあっけなく若死にする。
やがて「千年の愉楽」において、
勝一郎の一族の若死の系譜が産婆のオリュウノオバによって語られてゆく。
「失われるからこそ彼らは美しい。
これは運命との取引なのだ」(池澤夏樹解説)

あとで年譜を見て気づくのは、
勝一郎一族と比べれば若干長命だったが、
46歳という現代では十分若死といえる歳で、
しかも時代と格闘しながら中上健次は腎臓ガンで亡くなっている。


中上健次を通じて、
太古の人間の感情が見えてくる。
とっても興味深い体験だった。
中上健次 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集23)

その他の感想

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大変おいしい肉でした
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ここまで載せてここは載ってないんだ・・・
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前評判ほどひどくはなかった
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SQL2005
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