クラシック音楽の深遠な楽しみ方に触れるには良い

クラシックソムリエのエントリーレベルテキスト『クラシックソムリエ検定公式テキスト ~世界で一番やさしいクラシック音楽入門の本~ (クラシックソムリエブック)』に続く、
より上級向けのテキストである。


上級者向けだけあって、
紹介される話やエピソードは微に入り細を穿つ如く、
エントリーレベルより格段に詳しく、
かつ難しくなっている。

『クラシックソムリエ検定公式テキスト ~世界で一番やさしいクラシック音楽入門の本~ (クラシックソムリエブック)』の評で敢えて苦言を呈した、
ある意味瑣末で何の役に立つのかわからないようなエピソードは少なくなっている。
その代わりと言っていいのか、
誰と誰が師弟や友人の関係だ、
とか、
誰それが誰の影響を受けたか、
とかいった詳細な相関図や人間模様などの知識が幅広く求められるようだ。


また、
引用書籍の評でも少し触れたが、
文字だけで音楽を語るのはやはり難しい。
題名や作曲者名とメロディーやハーモニーとを関係づけるのは、
本書だけでは些か苦しい。


内容がかなり難解なので、
評者は早々にギヴアップしてしまった（涙）が、
クラシック音楽の深遠さに触れながら鑑賞したい向きにはお薦め、
ということで、
４つ星を進呈しておく。