単語は大学受験用学参のほうが覚えやすいが、 熟語・口語表現を覚え込む用途としては学参と比べてもいちばんつかいやすい

英検といっても単語に関しては、
英検3級~準2級~2級までは大学受験までの英単語と範囲が重なる(3級は「中学英語用」、
準2級は「センターレベル」、
2級は「大学受験標準」を利用すればいいと思います)ので記憶しやすくする工夫がされているわけではないパス単をつかう必要はないと思う。
大学受験までの単語帳は最激戦区なのでいくらでも「覚えやすい」単語帳を比較検討することができる。
しかし、
熟語・口語表現を「ゴリゴリ覚え込む」用途としては、
大学受験学参よりも音声のつかいやすさという点においてパス単がいちばんつかいやすく感じる。
対象の熟語・口語表現→記憶を思い出せる程度の短いポーズ→日本語訳で答え合わせ→例文・ミニダイアログで意味を確認・定着のプロセスが取られているので何度も繰り返し聴きこむと自然と表現が定着してくる。
記憶の想起→確認→反復の手順が取られているためかキクタン・キクジュクと同じくらい覚えやすく感じた。
読みのスピードが「日本人に配慮された」速度でナチュラルスピードではないのが少し残念だが、
シャドーイングしたり覚え込むにはやりやすい速度だと思う。
また、
例文・ミニダイアログもオリジナル例文で簡潔なものばかりなのがよい。
「大学受験過去問から収録」というのは問題演習で得点力を上げるには最適なのだが、
熟語・口語表現のイメージを固めたり記憶するには長めだったり語句が難しかったりでイマイチのものが多いのが現状だ。
かつては英熟語ターゲット1000が簡潔な例文と旺文社伝統の丁寧な音声のおかげで例文を覚えるのに役に立ったのだが、
改定を経て例文が長めになってイマイチつかいずらくなってしまった。
現在では「標準レベルの」熟語・口語表現についてはパス単3級~準2級~2級の順で覚えこんでいくのがいちばん覚えやすいだろう。