原点回帰？

Chuck Loeb加入後、
よりFusion&Pop色の強い路線に舵を取り、
前作Esprit De Fourは久方ぶりの完成された素晴らしい作品だったのではないかと思う。

ただし今作は、
新しいサウンドを取り入れながらも原点回帰の様な印象。

セッション的要素は限りなく薄められ、
せっかくのリー&チャック、
ラリー&チャックの共演も正直期待外れである。

ゲストでサックスを迎えてしまえば、
あのフォープレイもただのスムーズジャズバンドと化している。


前作までの流れが良く、
次の一手に期待していただけに少し残念な印象。
やはりプロデューサーの影響力は強い。

ただし、
もちろんBGM作品としては相変わらずとても優秀だ。


余談ではあるが、
ライナーノーツは批判的な物言いがなく非常に好感が持てる。
しかし調べれば分かる様な内容をなぞっているだけなので、
価格の安い輸入盤で良いのかも知れない。