わかりやすいワークブック

ジャズならではのコード・ヴォイシングをきちんとマスターするためのワークブック（エクササイズ）。
主にスプレッド・ヴォイシング中心のヴォイシングを順を追ったエクササイズで確実に身につけていけるようになっている。


ヴォイシングも単発のコードの押さえ方だけでなく、
ツーファイブワンなどの実用的なプログレッションと連動して覚えるようになっており、
さらにスタンダードナンバーによく出る進行を用いたエクササイズなど、
練習が実戦につながる内容になっている。


ヴォイシング・ピラミッドの概念は目からウロコで、
今までのモヤモヤがスッキリ。

とにかく説明が簡潔かつ理論的なので国内のジャズ参考本とは比較にならないぐらいわかりやすい。
海外のジャズ教育が格段に進んでいる事がこの本一冊からでも読み取れる。


内容はわかりやすいが、
一つ一つのエクササイズは12Keyでみっちりとやらされるのでナメてかかるなかれ！根気良くやらないとダメです。


付属のＣＤはそこそこの出来。
ピアノが中途半端に入っており、
エクササイズによっては自分のピアノとＣＤのピアノの音がぶつかって弾きにくい。
どうせならピアノのみLRのどちらかに分けてピアノレスのマイナスワンとしても使えるようにして欲しかった。
その点のみ☆-1とした。