従来の研究の「穴」をついた試論だが・・・
筆者はこれまで制度分析などで成果を上げてきた経済学者である。

このたびは、
日本経済思想史や日本経済史にまたがる分野まで手を伸ばし、
さらにイギリスと比較して論じている。


現在の日本経済は、
ものづくりが中心で、
金融資本主義は英米ほど発達していない。

筆者は、
この原因を鎌倉新仏教に求めている。


「われわれの基本仮説は、
仏教における易行化が、
仏教の修行に代わる知の活用方法として求道主義をもたらし、

それが日本人の経済行動の特質の基礎をなしたということである」(228頁)

天台本覚思想や法然は、
むずかしい修行を必要としないと説いたので、
この結果日本の職人は、
ものづくりを懸命に
行うことで「求道」を行なうようになった。
さらに山崎正和のいう「柔らかい個人主義」(248頁、
445頁下段)になったと
述べるのである。


また、
商人たちは「求道の結果生まれた高品質な製品やサービスの生産を需要に結びつけ」(272頁)、

需要主導型経済システムを日本に構築したと主張する。


これに対して、
イギリスの個人主義は、
「被造物化の拒否」(81頁)が重要な契機になり、
供給主体の経済構造に
なったと筆者は説く。


以上が本書の主な内容であり、
非常に意欲的な論考であると言える。

が、
しかし、
残念ながら日本論としては、
ほとんど“突っ込みどころ満載”であった。


本書は末木文美士や田村芳朗など、
日本仏教史の研究成果に乗っかって仏教を論じるだけである。

何か具体的史実を資料に基づいて紹介しているわけでもなければ、
法然や親鸞の言説を分析しているわけでもない。

その意味では、
本書は基本的な論証作業、
説得作業をしていない。


さらに、
筆者は「仏教は知的鍛錬を基本とする『悟り』の宗教である」(225頁)と説く。

これは不十分であり、
少なくとも日本仏教の基本は、
「自ら悟り、
他を悟らしめる」の二つであろう。

後者の概念、
つまり利他行や、
社会貢献、
正法の概念が本書には最初から最後まで完全に欠落している。
経済行動と宗教: 日本経済システムの誕生

その他の感想

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