インドの聖人が書いた「成功の法則」の書

このようなよく知られたインドの聖人が、
巷によくある「成功の法則」「引き寄せの法則」に類する本を上梓しているというのは、
少し以外な感じがしないでもないが、

「神の仕事に奉仕するため、
お金を正直に、
そして上手に儲ける術は、
神を見つける技法に次いで重要な能力です。
」と明晰に宣言し、

「金銭的渇望と霊的渇望を調和させてください。
どちらにも他方を支配させてはなりません。
」とも書かれており、
金銭から逃げないヨガナンダ師の、
バランスの取れたむしろ健全な思考を見る思いがする。


「成功を視覚化したり、
アファーメーションすることで潜在意識を強化できます。
そのことが今度は、
顕在意識に自信を与えてくれるのです。
」

こういう記述は、
この種の類書によってよく聞くところである。


「しかし顕在意識は、
まだこれから成功を遂げる必要があるので、
原因と結果の法則によって困難も強いられます。
顕在意識には、
決定的な成功をもたらすために、
人のカルマを変えるということはできません。
しかし、
もし人間の意識が神と触れることができるなら、
その時、
超意識は神の無限のパワーによって成功を確かなものにするのです。
」

という解説が加わるところが本書の本書たるゆえんである。


「豊かさへのもっとも確実な方法は、
ただ単に強く祈りで乞うことではありません。
それは神との一体感をまず確立し、
その後で神の子としての神聖なる分け前を要求することです。
」

繰り返すが、
これはインドの聖人が書いた「成功の法則」「引き寄せの法則」の書である。
少しでも霊性に関心のある方には一読をお薦めしたい。