誰かの人生ではなく自分の人生をとことん生きる意志を持った男としての信長像
 時は16世紀。
故あって祖国を離れ、
放浪の生活を送るジェノヴァ出身の船員。
彼は宣教師を送り届けて戦乱の世の日本にたどり着き、
尾張の大殿・織田信長と出会う。

 これは異邦人の目に映った戦国武将の心と行動の物語。


 十九歳の頃に確かに読んだものの、
すでに記憶から抜け落ちてしまっていた「安土往還記」を、
縁あって四半世紀ぶりに手にとりました。
そこに描かれた信長の心模様の力強さに目を見張り、
こういう物語だったのかと思いを新たにしました。


 そう、
これは語り手である異邦人が感じ取った、
信長の意志の力をみつめた物語です。

 「私は彼のなかに単なる武将を見るのでもない。
優れた政治家を見るのでもない。
私が彼のなかにみるのは、
自分の選んだ仕事において、
完璧さの極限に達しようとする意志(ヴォロンタ)である」。


 語り手が信長の姿を、
共感をもってこう描写するのも当然です。
なにしろこの小説の開巻後わずか数頁目で、
語り手自身が次のように強い意志の力を称揚しているからです。

 「そうなのだ。
私は自分に襲ってくるすべてのことを、
自分が意志し、
望んだこととして、
それにかじりつき、
もぎとり、
自分の腕にかかえこまなければならないのだ。
どんなに運命が私に追いつき、
私の先を越そうとしても、
私は必死でその前へ出て、
『私がそれを望んだのだ。
それは私の意志なのだ』と叫ぶのである」。


 キリスト教の宣教師たちが登場する物語でありながら、
絶対的超越神や何かによって人生があらかじめ定められているという考え方を排し、
人間が主体的に人生を切り開くことに大きな価値を見出しているのです。


 だからこそ、
この小説が描く個々人の強い意志への賛歌は、
自分の外にある誰かに人生を託すことで心の安寧を獲得してしまいがちな現代人の胸を鋭く突くはずです。

 自らの意志を強くもって生きる人生の絢爛さを、
信長に託して描いた物語。
「安土往還記」はそういう物語でした。
安土往還記 (新潮文庫)

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