別格の巨匠
[収録作品]
東洋趣味 (シノワズリ)
Q通り十番地
八月の黄昏に
カーテンの向こう側
ところかわれば
鏡もて見るごとく
歌うダイアモンド
風のない場所
人生はいつも残酷

《クイーンの定員》にも採られたマクロイ自選短篇集 The Singing Diamonds and Other Stories (原著1965年刊行)に中編「人生はいつも残酷」(1949年発表)を併録した晶文社版(2003年初版)の文庫化再刊。

佐藤春夫も賞賛した、
清朝末期を舞台とした歴史ミステリ「東洋趣味」は再三味わうに値する美しい名品。
中国美術の豊かな造詣に裏付けられた見事なディテールに感嘆、
そして結末に漂う東洋的な無常感は読み返す度に心に沁み渡る。

陰鬱なディストピア物の「Q通り十番地」、
ブラッドベリのようにノスタルジックな「八月の黄昏に」、
星新一の某作品を連想するユーモラスなファーストコンタクト物「ところかわれば」、
世界滅亡を主題としながら一遍の詩の如く美しい「風のない場所」といったSF、
悪夢的な心理サスペンスの傑作「カーテンの向こう側」などにおける筆致はまるで細密画のように繊細、
さらに巻末の「人生はいつも残酷」では作者の最大の長所である素晴らしい伏線の妙が堪能出来る。

だがその本領が真に発揮されているのは代表作『暗い鏡の中に』の原型となった「鏡もて見るごとく」や「歌うダイアモンド」といった精神分析医ベイジル・ウィリング探偵譚だろう。
ドッペルゲンガー現象や未確認飛行物体にまつわる連続死という奇怪極まりない謎が快刀乱麻を断つように解けた後でも読者の心に論理だけでは割り切れぬ深い余韻を残し続ける。
その心理の綾を精緻に織り込んだ小説としての深みと巧みなミステリとしての愉しさをエレガントに両立した手腕は他の黄金時代の巨匠と比較しても類のない別格な存在だ。

本書の解説において千街晶之氏が作者を評して不安の詩神(ミューズ)と名付けているのは正に言い得て妙に思える。
歌うダイアモンド (マクロイ傑作選) (創元推理文庫)

その他の感想

おいしさにびっくり!
専有面積の狭さとカフの収納が便利
残念ながら期待を下回った(泣)
オーディオが(変に)好きになる
楽しんでま~す!
圧倒的な操作性の悪さ
自動で切り替わらないのはありがたい
スパム行為を助長するのでは?
この本のお蔭で、今まで英語を続けてこられました。
アドバイスの丁寧さに好感が持てます。
高熱で金メッキに焦げ付き発生・一部溶けました
超~面白い!
「冒険者」は「超越者」と名を変える。
好き嫌いはありますが.....。
普段使いにぴったり☆
足幅の細い人にはおすすめです。
音のしないコンビセット
うん??と最初は思ったけど・・・
格安で助かりました。
あの納豆ごはんが自分で作れた!
評価が別れた映画ですが。
初心者にはやや厳しい
防水!防水!防水♪
VTR250に貼り付けてみました。
マクロの面白さを実感してます
最終的にはこのメジャーに、
とても魅力的です
運転していて気分がいい。カッコイイ
急に必要になり困っていました
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