消えない心の傷　　なぜ残虐行為をするのか　　ウシジマとの違い

ぱっと読むと「フラワー事件」、
敵のボスが見立そのものです。
でも「いびつな絆」では分かりずらい部分が絵で描かれています。
目だし帽の集団が暗いクラブでＶＩＰルームに行く、
きっとこうだったんだろうなという図です。
これは作者の画力です。
この漫画のオリジナリティは心理だと思います。
見立役のリーダーが言う言葉。

なぜ敵の家族や恋人を拉致ったりするのか？
「相手の大事なものを壊して、
相手の心を折る。
これが俺らのやり方」
残虐描写で売ろうとしてるのではないです。
なにより敵も味方も殴られた人たちが次の回もちゃんと顔を腫らしてでてきます。
「囲むやつがきらいなんだよ」。
主人公の原動力は恋人が昔、
「囲まれ暴行され死んだ」被害者の心の傷、
この漫画ではその被害者の関係者がずっと引きずっていく、
そこが書かれています。

いわゆる殺し屋イチとか、
闇金ウシジマクン、
トーキョートライブは「暴力」がおしゃれでかっこいい、
「なぜか主人公（海、
ウシジマ）はケガをしない、
スーパーマン」という幼稚さがありますが、
この漫画はそこがリアルです。
ただ残念なのはあまりにもモデルが・・・・・・たとえば週刊誌のほうは「スーパーフリー」が出てきますが、
和田さんそのものがでてきます。
絵がうますぎて似てます。

ノンフィクションになってしまう恐れがあるので、
オリジナルでいっていいと思います。
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