就活生はビビらなくていいということを教えてくれる本（前半は論外）

絶対内定シリーズのノリは正直ほとんど「電波本」とでも呼んでいいようなものだと思っているが、

この「エントリーシート編」はなかなか使えると思います。

なぜかというと大手企業内定者の生のESが大量に載っているからです。

就活成功者のESを大量に読めることのメリットは２つあると思います。


１．ESのレベルが分かる＝安心出来る
個人的な話だが、
大学の就職支援課でESの添削をしてもらうと毎回、
「あなたの人柄・個性が出てない」とダメ出しされた。

この、
「ESには人柄が出てないといけない」というのはどこでも言われてることだと思うが、

就活というのは基本的に手探りでそれらしい正解をつかめないので、

上記のようなアドバイスをされても具体的なゴールがまったく見えず実際に選考が始まって手遅れな状況になるまで今のままでいいのかどうかわからない。

しかしこの本では就活成功者のESが大量に掲載されているのである程度のゴールのレベルの「相場」がわかる。
これは大きい。

ここに載ってる学生のスペックはインターンやら海外やらでかなり飛び抜けたものが多いのだが、

それでも正直文章それ自体は普通だ、
というのは読めばわかるだろう。
はっきり言えば「別に内定者のESも個性なんて見えないじゃん」ということだ。

たかだか400字程度で圧倒的個性を醸し出せるなら文筆家にでもなっているだろう。

ESレベルでは「元気そうな学生だ」とか「真面目そうな学生だ」とか、
そのレベルのことが簡単にわかればそれでいいのだ。
それが分かるのは大きい。


2.表現方法が参考になる
意外となんの変哲もない内定者たちのESだが、
それでもその文章表現方法は参考になる。

というのもどの内定者も、
アピールしたい要素を簡潔に、
わかりやすく、
過不足なく書けているからだ。

要するに個性なんかよりも簡潔に的確に書けることがESでは重要なのだが、
しかしたいがいの学生はその能力がない。

自分のやってきたことをどういう言葉で表現すればいいのか、
それを思いつくのは結構難しいのだ。