トヨタ・ホンダの内向き経営と競争激化からナンバーワン企業の屋台骨が揺らぐと予想。

10倍株(テンガバー)発掘の著書で知られる著者による、
今後10年先を読んだ買っていい銘柄・買ってはいけない銘柄集です。


まず冒頭から1章を丸々使って、
日本の基幹産業ともいうべき「自動車産業」にスポットを当て、

今後の自動車業界は「自動運転化の促進」と「電気自動車の隆盛」を予測しています。

ですが、
日本の自動車会社は対応に温度差があり、
特にトップを行くはずのトヨタの対応の遅れが顕著であると指摘しています。


自動車業界は漫然的な所謂「下請けいじめ」が慣習としており、
トヨタ自体は北米での売り上げが好調で過去最高益を更新するも、

中国やインド・東南アジア等の新興国での出遅れが顕著であり、
今後の苦戦・業績悪化を予測。


後手に回っているトヨタに比して対応が早いのがスバルに代表される「富士重工業」。

特に運転自動化による事故回避システムの構築に関しては他社に先んじており、
これが今後の株価上昇に繋がるであろうとしています。


それらを踏まえて、
トヨタ系列の「売上の大半をトヨタに依存している」ような企業の株式は買ってはならないと警鐘を鳴らす。

保険料の大半を「自動車保険」に依存している保険会社、
駐車場経営を運営している会社も自動運転化が進めば、
淘汰されていくので買ってはいけないそうです。


後半では
・自動ロボット
・東京五輪、
訪日
・高配当
・グローバルニッチ
等の視点から推奨銘柄を242銘柄挙げています。


基本的に上位に来ているのは「中小株」が多く、
大型株は挙がってはいますが上昇の余力という点では下位に沈んでいます。

予算はマチマチでしょうから、
10万円以下で購入できる銘柄を複数単元買っておくのがいいかと思います。

高配当・優待有銘柄はNISA口座を埋めるのにも有効だと思いますね。