ツンデレ重巡、復活！

といっても、
現段階ではメンタルモデルだけなんですが・・・。

恐らくこの巻の白眉は、
蒔絵とハルナの絆の物語なんでしょうね。

私もこの部分では、
思わず目頭が熱くなるのを堪えきれませんでした。

しかし二人の絆は、
何れ大きな役割を果たすかもしれないものの、
客観的に見てやはり、
この作品においてはサイドストーリー。

この巻では、
何故初めてメンタルモデルを持つに至ったかをヤマト自身が告白するのですが、

ヤマトが２年間姿を消していたのは何故か、
何故琴乃の容姿をなぞったのか、

それに他のメンタルモデルの容姿と性格は何に由来するのかといった、
新たな謎が提示され、
興味は尽きません。

それにしても前巻で、
大破される寸前に、
或る方の表現を借りれば、

「撃破される前のガンダムヒロインのような台詞」を呟いて、
任務を完遂できなかったことを群像に詫び、

今巻でも目覚めてすぐに、
群像たちの作戦の首尾を尋ね、
自分の救援に401が転進したことを知らされて衝撃を受け、

ただちに艦隊への帰還を決意するタカオの健気さに、
改めて惚れ直しました。

今巻では、
可愛いお姉さんといった感じの眼鏡メイドのレパルスも登場し、
英国霧艦隊の内紛もあって、

白鯨チームとのタッグが成立するかもしれないとも予感させてくれました。

そもそも、
この作品をただの萌え漫画だと思ったことは一度もありませんが、

濃密かつ複雑で、
謎に満ちたこの作品を、
重苦しさから救ってくれる要素として、

メンタルモデルたちが醸し出す萌えは不可欠であり、
より興味深くさせていると私は考えます。