LAADのPIN付き最新版（３版）

Longman Dictionary of Contemporary English(LDOCE)には２つのアメリカ版がある。
ひとつはLongman Dictionary of American English (LDAE)とLongman Advanced American Dictionary (LAAD)である。
ここで取り上げるのはLAADの最新版、
３版（2013）である。
親版と思われるLDOCE 6 (2014)が語・語句・語義23万、
用例16万5千に対してLAAD 3は語・語句・語義20万5千、
用例8万5千でかなり小ぶりになっている。
発行年からするとLDOCE 5 (2009)を基にしているのだろうか。
それはともかく、
注目すべきは、
この版にはPINがついていることである。
PINといっても「画鋲]のピンでなく「個人認証番号」のピンである。

指定のURLにアクセスして登録後ピンを入力するとオンライン版にアクセスできる。
オンライン版は紙辞書の情報をすべて含むばかりでなく、
音声（見出し語・例文の発音が聞ける）・語源面で紙辞書では得られない情報を提供してくれるので、
紙辞書は原則的に不要になる。
ロングマンのLDOCE, LDAE, LAADは全てピン付きになった（PIN付きでないのもあるので買う時は注意が必要）。
ピン付き紙辞書の出現というのは、
2年前ある辞書学者が言明した「紙辞書の終焉。
ネット辞書の普及」の予兆であろうか。

評者としてはDVD-ROMの方がありがたいのだが。