20世紀に活躍した指揮者への歯に衣着せぬ評伝
「偉大な音楽家」シリーズ5作目は指揮者編。
本書では、
1867年生まれのトスカニーニから1955年生のサイモン・ラトルまで50人の指揮者の評伝を掲載しているので、
通読すれば、
そのまま20世紀のクラシック音楽史となっている。
著者は、
フランスの音楽ジャーナリストのクリスチャン・メルラン氏である。


1人の指揮者に割当られているのは7〜8ページ。
そのわずかな紙数の中に指揮者の生誕時の家庭環境、
受けた音楽教育、
師事した音楽家、
指揮者としての活動歴と名演奏、
演奏の特徴、
楽団員からの評価、
音楽性、
強みと弱点、
政治的傾向、
エピソード等、
がぎっしり詰め込まれている。
これまで知られていなかった事実(私が未知だっただけかもしれないが)も多い。

たとえば小澤征爾について。
昨年上梓された中野雄氏の「小澤征爾 覇者の法則」(文春新書)にも触れられていなかった様々な事柄が紹介されている。

・母親のキリスト教信仰の故に子供の頃に聖歌隊に属したことがキリストの精神を理解する人間としての成長に役立った。

・斉藤秀雄が招いたフランス人ピアノ教師、
シャルル・ミンシュ、
ラジューヌ・ビゴー等の教えを受け、
フランス音楽を得意とする。

・彼の演奏の特徴は、
リズム感の良さと楽器の音色を溶け合わせる技術にある。

・演奏後は観客からの喝さいをオーケストラの団員全員と並んで受け、
決して独りでは受けない。

・若手音楽家の育成のために水戸室内管弦楽団、
オペラの森、
音楽塾、
スイス国際音楽アカデミーを創立した。

・オペラではその才能ぶりを見せていない。


著者は、
書き出しの数行でその指揮者の評価を下すが、
その評価はかなり的確で、
含蓄が深いと私は受け止めた。

ワルター(豊かな人間性のシンボル、
いやヒューマニズムそのものとして、
ワルターの名は後世に語り継がれる)、
クレンペラ―(哲学的ビジョンを持つ芸術家としての、
偉大なドイツ人指揮者像を一身に体現した人間であった)、
フルトヴェングラー(天啓と霊感を授けられた再創造者としてのオーケストラ指揮者の神髄がある)、
カール・ベーム(20世紀最大のモーツアルトとシュトラウスの指揮者であったことに異論の余地はない)等々。
偉大なる指揮者たち~トスカニーニからカラヤン、小澤、ラトルへの系譜~(CD-ROM付き)

その他の感想

続編に期待!!
蓋だけほしくて
使い心地抜群です
英語を読みはじめたお子さんに!
目の付け所がツインバード
途方もなく良い報せ!
長く気持ちよく着れて、心から満足しています。
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使い勝手良よし
OVAの出来は言わずもがな
かなりうまいっす!
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