秀吉に始まり家康も完遂できなかった武士の世襲的な地域支配層を一掃したのも綱吉
 日本史というのは東アジアの歴史の中でみるべきだということで、
日本国内が天下泰平になったのは、
中国大陸での明清交替が落ち着き、
安定した秩序がもたらされた1660年代からだった、
と。
少し長いスパンでみると、
応仁の乱から中国における清王朝の成立まで続いた約200年間の動乱の後、
綱吉から家治までの130年間は太平の世が続き、
その後、
ロシアの根室来航から始まる明治維新から太平洋戦争の敗北から中共の成立まではまた動乱の歴史となります。
《したがって、
戦後から現在に続く平和もまた歴史上貴重なものである》というのは団塊の世代らしいひとこと。
元禄は「生類憐れみの令で庶民を苦しめた犬公方」「賄賂をもらう柳沢吉保」というイメージですが、
最近、
綱吉の再評価が進んでいます。
生類憐みの令は日本から犬食の風習をなくしただけでなく、
野犬が管理されることで捨て子が襲われるような殺伐とした風景も無くしたというのは驚き。
綱吉の発した服忌礼も、
今の世に、
葬式帰りには清めの塩を自分の身体に撒いたりするなど穢れの意識を高め、
身近なところです年賀状を遠慮する喪中葉書として残っているとか…犬公方恐るべし。
逆に質実剛健への復帰を目指して亨保の改革を進めた吉宗は善人のイメージでしたが、
デフレ政策でその後の幕府の衰退を招いたのかもしれません。


 システマチックな発展が続いた江戸時代は生産力の上昇で、
浮遊労働力が都市周辺に集まり、
それまで農民が夫役として駆り立てられた仕事を、
町人が浮遊労働力を編成して請け負い、
幕府や大名が利用する形が広がります。
同時代の、
例えば当時の北欧が軍役にも駆り立てられた農奴制だったと比べると経済の発展ぶりは凄いと思います(p.170)。


 シリーズを通して読むと、
豊臣秀吉の偉大さがよくわかります。
秀吉は侍階級を土地から切り離し、
今の会社の総合職のような人事異動=領地入れ替えを行いました。
武士階級を官僚として使おうと発想して、
土地から切り離した上で各地を統治させたのは秀吉の慧眼。
日本の王朝が中国のように科挙によって地方の優秀な人材をリクルートするというシステムを持てなかったことや、
公家が遊んでばかりのアホばかりだったということにも助けられたとはいえ、
農民の天下人を持てたことは、
日本の庶民に生きやすさをもたらしたのではないでしょうか。
天下泰平の時代〈シリーズ 日本近世史 3〉 (岩波新書)

その他の感想

旧店多し
スタンドの強度に不安
2ヶ所のジッパーがとても便利
本人を知らないと
写真のやつ
6歳の子供と登山を始めるために購入
リーゾナブルな価格で、性能は充分。
これだけの名著にレビューが無いなんて・・・
ウルヴァリンじゃなくていい
ネパールで使用中
寒さ対策に必須!!
巻末の「重職心得箇条」もいい
本物志向の完成度の高さ
来客用ベッドにも
試写会で一足先に堪能してきました
概ね安定した出来です
アマゾンで購入できました
横になって動画を守るのに最適
本当にうまくなる!
評判通り壊れやすい
携帯用にはコンパクトで良いのですが。。。
ニオイに注意
実戦
本当の初心者には向きません
久しぶりに手塚漫画を見て
なぜこうなった?
緑色の柑橘だけど、酸っぱくないです。
ちょっとしたプレゼントに
スマホ用に最適
ゼロよりこっち
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