江戸の「神」、家康。
徳川家康はいかにして「神」となったか。
最新の研究成果に基づき、
その軌跡を追求していく本である。

一向一揆という宗教的政治力の恐ろしさを痛感した天下人たちは、
自らもまた宗教的な思想や装置を政治利用しようと試みた。
信長や秀吉は、
儒仏道ないまぜの「天道思想」を活用しつつ、
自らの行いの正しさは「天」の意思により認められているのだと主張した。
けれど彼らの時代の終わりと共に、
その「天」の思想に対する信憑性もまた揺らいだ。
彼らを反面教師とした家康は、
徳川家の崇高な血統を永遠に守護し続ける祖先神へと、
自らを神格化していくことを求めた。
また彼の子孫やその周囲の人間たちも、
それを願った。

キーパーソンは天海である。
現世肯定的で世俗のイデオロギーとして機能しやすい天台本覚思想を巧みに応用しつつ、
天海は家康を「権現様」として祭り上げることを推進した。
吉田神道のように「明神」として祭るのは秀吉の前例からしてダメであり、
山王一実神道による新たなる意味づけに価値が見いだされたのである。
だが、
神格化の思想や装置はそれだけに止まらなかった。
祐天ら浄土僧たちが家康を阿弥陀仏の化身あるいは被奉仕者として語ったり、
生身仏のような神像や各種の偽書等が製造されることによって、
家康という存在は様々な宗教的装いをその身にまとい、
一つの「神」と化した。

こうして神格化された家康(権現様)−徳川家は、
近世社会においては天皇以上の権威を認められていた対象ではなかったか、
と著者は仮説的に述べる。
政治権力は無論のこと、
その武力と不可分の神聖性が、
天皇家も及ばないほどのパワーをふるいつつ、
近世的な「神国・仏国」を成り立たしめていたのではなかったか、
と。
本書を通読し家康=「神」像創作の多彩な戦略を知った上で考えてみれば、
このような仮説にはなるほど説得力があるな、
と感じ入った次第である。
神君家康の誕生―東照宮と権現様 (歴史文化ライブラリー)

その他の感想

これまた大友を語るには逃せない一冊
まぁ、良かった
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