残酷かつ野蛮な程の自己肯定への餓え
ランチのアッコちゃんやねじまき片想い路線にげんなりし、
黒柚木な作品に餓えていた時に出たこの新刊。

これまで、
オサレアイテムや流行りのスポット、
カジュアルかつ美味な料理で彩られた女同士の友情賛歌を得意技とする著者、
しかし、
この作品はそれらを引き剥がし、
境遇は違えど「同性の友達がほしい」女二人のブログがきっかけの出会い、
些細な出来事からの解れ、
執着、
付きまとい、
疲弊、
もはや友達とはいえない、
脅迫して得ようとする思い出作り、
破綻、
別離と僅かな希望が描かれていく。

中期の山本文緒作品を彷彿させる無駄を廃した筆致で綴られるそれらは読む途中、
自分自身にも身に覚えがある、
それまで仲良しだった友達が離れていったときの困惑と執着、
女同士のぺったりした関係をめんどくさいと思うと同時に女子会に勤しむ楽しげな女性たちを見たときの疎外感、
羨望、
憎悪が生々しく突き刺ささる。

見捨てられ不安と憤怒から、
かつて幼なじみを破滅に追いやった栄利子が生真面目さからくるストーカー気質の強い獰猛なナイルパーチなら、
ぱっと見、
お気楽主婦、
その実態は破綻した実家への後ろ暗さを引きずり、
単調な生活への肯定に餓えている翔子の依頼心と腰の重さと冷たさはじんわりと人の心をじんわりと侵食していく人食いバクテリアのようだ。

互いを喰らいあい、
挙げ句に自分たちがきちんと築いてきたのに、
それを当たり前と甘受して蔑ろにしていたものすら失う二人の結末はこれまでの柚木作品にありがちな舌に残る甘さは皆無、
むしろカカオ90パーセントのチョコレート級の苦味が口と胃に広がる。

しかし、
それでも豆粒程度に残された希望と可能性が二人を導きますようにと願ってやまなくなる。

柚木麻子を見くびっていた読者をがぶりとひと飲みするような凶暴かつ真摯な作品に星4つ。
ナイルパーチの女子会

その他の感想

やくしまるえつこ・理論関係の書籍ではベストな内容
きれいです!
指紋が目立たない
安かろう悪かろうですね
良かったv
(メキシコ訛り)のスペイン語実況 収録
ただのジグソーパズルじゃない!わんこ好きじゃなくても楽しい
まあ普通
グレー購入
騙されたような感じだが…
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星に願いを 宇宙一のパン
株式会社タクマの技術士を含む技術者集団による技術解説書。
paceとの比較(apisは深め、paceは浅め)。
買って正解?
暖かいのですが・・・
よく出来ている。
価格以上のクオリティで損はなし
人生とは旅である
笑える! でも、魂が揺さぶられるすごい本。夢がある人の必読書。
何気に才川のお母さんが登場
本が小さい!
長さが足りませんでした。
保ち時間が短い
シャイロックの悲運をどうとらえるか
とっても楽しいそうです。
基本性能重視
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