シリーズ2作目。事件の進展とともにボッシュの過去が少しずつ明らかになります。

年の暮れまで何日もない夜、
モーテルの一室で同僚の麻薬担当刑事が自殺を装って殺される。
　パートナーを組んでいた刑事も謎の死を遂げる。
　ボッシュは担当させられていた2つの殺人事件にこれら刑事の殺人事件が深く関わっていることを見破り、
事件を追ってメキシコへ。
　つきとめた麻薬組織本部をDEAとともに強襲するも首謀者を取り逃がすが、
しかし、
物語はとんでもない結末を迎える、
、
、
、
。

コネリーならではのスピード感あふれる物語の展開といつもながらの意外性あふれるエンディング。
読んでいて飽きることがない。

ボッシュの人物像あるいは人間関係を知るためにも、
ボッシュシリーズは順を追って読む必要がある。
　実際、
シリーズ途中の物語を読んでいて謎だったボッシュの出生について、
この2作目でまだ十分ではないものの多少の謎ときがあり、
弁護士HALLERとの異母兄弟の関係が明らかにされる。
物語の展開とは別に、
少しずつ明らかにされるボッシュの過去が非常に興味深く、
シリーズをより楽しく読むことができる。

ボッシュならではの思考方法、
ライフスタイル、
そして警察組織での彼の立ち位置などしっかりした登場人物像とFBI、
IADや複雑な警察内部の人間関係を作者が作り上げているからこそ、
単なるハードボイルド推理小説としてのみでなく深みにある人間小説としてボッシュシリーズは面白い。