多岐に亘る思考力＋世界第二位に脱帽

スパコン使用による衝撃の未来図を、
一般人向けに分かりやすく描いた、
著者の文系理系合わせた才能に脱帽しました。

「京」をはじめとするスパコンが、
一体どんなメリットをフツーの人々に与えてくれるのか、
ピンと来ない人は是非お読みください。

莫大な開発費を投じてもスパコンを国家で開発しないといけない理由が、
存亡を賭けた戦いであることが理解されます。
日本が抜きんでた機器を開発し活用し、
全世界に貢献出来れば素晴らしいと思います。
スパコンの有効活用が国防をも左右しかねない現状が確かにあることが、
著者の筆力から伝わってきます。

それにしても医者出身の方というのは、
どうしてこうも幅が広くマルチなのでしょう！ちょっと思いつくだけでも、
博覧強記のクイズ王としても有名だった中村仁一先生、
確か東電原発科のエリート小野氏も医者出身、
私の知り合いのワイン会主宰者も本業は消化系医、
東大医学部出てアナウンサー試験に合格した方など、
枚挙に暇が有りません。
こちらの著者に関しても、
何社ものventureを軌道に乗せ、
このようなスパコン開発世界でも世界2位という素晴らしい実績を挙げられているようです。
かてて加えて多方面に亘る思考力、
筆力と、
神はニ物も三物も一人の人間に与え賜うと、
ため息が出ます。

以下、
読後感メリットを書きます。

●不老不死の社会が来るかもしれないという期待が持てること、
これほどの朗報はないと思われる
●不労社会の実現により、
真に自分の好きな事に没頭できるかもしれないという期待が持てる
●世界１位の省エネ性能を持つスパコンを、
遠からず著者の会社が開発してくれるだろうという期待
●化石燃料に頼らない社会の実現→フリーエネルギーの到来
●電機自動車による売電蓄電の可能性→クリーンな環境の実現、
電力供給問題の解決
●植物工場稼働による食糧自給問題の解決
●お金という錬金術からの解放→真の意味での平等社会の実現

これら実現の暁には、
誰をも唸らせ心躍る未来が待っているように感じることが出来ます。

上記全てを可能とするものこそ、
ほかならぬエクサ（10の18乗）という途方もない桁数の計算をこなすスパコン開発だとの著者の考えに賛同出来る一方、