原田イズムの要約

原田泳幸氏の行動の背景にある哲学が
よく分かる本。


気に入った箇所を数カ所要約すると

・マネジメントは忍耐と寛容
部下が失敗しても怒鳴る代わりに
冷静に原因を検証し、

本人にリカバリの方法を考えさせること。
　

・ファストファッションは
「この品質のものがこの価格で買えるのか」
という驚きを「有形の価値」として提供している。

一方アップル製品が提供しているのは
「やりたいことが簡単にできる」
という「無形の価値」。

変化の激しい市場で戦うためには
「無形の価値」を如何に作るかが
現在の競争モデルである。


・コストカットほど容易な改革はない。

重要なことは
どこのコストを削減するかではなく、

売るためにはどこにお金を使えばいいかだ。


・ほとんどの失敗は失敗ではなく、

成功に向かうためのプロセス。

逆に失敗をしていない、
ということは
挑戦をしていないということ。


・時間外ゼロの考えの背景は
無駄を徹底的に廃し、
仕事のスピードと密度を上げると
長時間労働と比べて仕事の質が上がるということ。


・これまでの人生で最大の後悔は
「もっとはやく朝型の生活にしていれば良かった」ということ。


・人はモノでは幸せになれない。

お金ではない人生の目的を見つけることこそ
豊かな人生を築くために必要な事。


・人間は求めることが少ない方が幸せ。


このようなエッセンスが１１１項目。

端的かつ容易な文章で書かれており、
一気に読める。

経営層向けというよりも若手からミドルクラス向けか。


余談だが先日、
直接本人にお会いする機会に恵まれた。

その場の会話を元に、
部下の方に大きな直接仕事の指示を
瞬時に出されているところを見るに、

この著書で書かれていることは、
まだまだ断片で、