グリシャム作品で一番好きな本

大学は出たけど大手弁護士事務所からは見放された若い見習が、
弁護士免許取得に向けて勉強しながら、
病気で苦しむ貧しい若者のために訴訟を起こす。
相手は大手保険会社で、
豊富な資金で有能弁護士チームを結成し立ちはだかる。

なんといってもこの設定がいいですよね。
主人公が弁護士免許を取り、
自立し、
巨大企業を打ち負かし、
気がついたら「rainmaker」になっていたという物語。

The Firmのエリート弁護士には今いち感情移入ができないが、
この主人公には共感できる。
ちなみにrainmakerとは、
大手企業（ここでは保険会社）の不正を暴き、
全国で同様の訴訟の嵐を引き起こすきっかけを作る弁護士のことです。
つまり「訴訟の嵐」を「rain」に例えた表現で、
弁護士多しと言えどrainmakerと言われる人は滅多にいない。
ある意味、
尊敬とやっかみが一緒になったような表現です。