帆船模型制作の古典

この本の初版は1926年。
おそらく帆船模型のキットもない時代であっただろう。
船体に対する各マストの位置、
マストの高さ等、
考証のための資料も掲載されている。
イラストは279と多いが、
小さい。
因みにイラストも著者自身の手によるもの。
Charles G.Davisという人は相当豊かな才能の持ち主だったようだ。

時代的な制約があり、
現在では古いと感じられる部分もある。
船体の作り方については少ししか記述がない。
リギングは詳しく書かれている。
船のシンボルとも言うべき舵輪に１章を割いているのは嬉しい。
少し古い本なので、
文体が難しいところもある。
（単に私の読解力がないだけか？）
帆船模型に関する日本語の本は少ない上に、
この本は安く購入できる。
お勧めの１冊に挙げても良いと思う。