甘味すぎてとろけます！~四季版~

劇団四季では、
７０年代から「ジーザズ・クライスト・スーパースター」「エビータ」と、
アンドリュー・ロイド=ウェーバー作品に親しんできている。
また「CATS」「オペラ座の怪人」はロイドウェーバー作品の中でも、
そして劇団四季でも言わずもがなの大ヒット作である。
一方、
この「アスペクツオブラブ」はそんな作品群の中でも異彩を放つ、
甘味で、
フランス流のさらさらしているドロドロ恋愛劇だ。

今回の作品で、
四季版はロンドン版にまったく引けを取らず、
ある意味では遥かに上回る仕上がりとなっている。
ロンドン版にとらわれず、
舞台も壁画ではなく、
カーテンをあしらった柔らかく繊細な舞台が日本的だし、
曲間もぶつ切りが無いようにうまく編曲してつなぎ合わせてある。

さて四季版の特徴だか、

・弦楽器重視の室内管弦楽な雰囲気
・リード管が柔らかくて繊細
・パーカッションにドラムが加えられダンスシーンはより軽快に
・感情が激しくなるシーンでは音楽も激しく
・ロンドン版よりスムーズな展開
などなど、
日本独自の仕上がりといえよう。
だが・・・
なぜに？ハイライト版！せっかくだから全編収録すれば良いのに。
日本版ではインストの音楽がどうなっているのかだとか、
ローズとの出会いの場面を是非ＣＤで再現してもらいたかった。
でも良いものは良いので１００点満点！