彼の、彼女の’’非日常’’

’’嘘つき’’
女子高生こずえは、
冬休みを迎えた日に自らの出生の秘密を知ってしまう。

これまで母一人子一人で暮らしてきたこずえにとっては衝撃的で、
思わず家を飛び出してしまった。
電車を乗り継ぎ、
知らない場所まで来たこずえ。
そこで出会ったのが鍵師・淀川だった・・・。


淀川の家に転がり込んだこずえ。
この二人のやりとりがおかしくて、
つい笑ってしまいます。

こずえの反応が可愛いです。
本当に猫みたいで、
そう簡単にはなつかないと思ったら、
淀川の様子をじっと見ていたり、
笑顔をみせたり・・・。

ついたてから顔を半分出してたりすることが多いんですが、
それがまた可愛いです。

淀川がスムーズに仕事ができるよう気を配ったり、
ご飯を作ったり、
掃除したり・・・文句を言いながらも居候させてもらってるからか色々とやってくれるこずえ、
すっごくいい子です。
新妻みたいですね。


こずえが淀川のところで助手としていたのは十日間だったのですが、
とても濃い十日間だったと思います(と言っても切ない感じで終わったりはしないのでご安心を)。
それくらい濃い内容でした。
開かない金庫から家の鍵まで、
鍵屋というのは忙しいですね。
よく知らない職業なので、
読み進めることができるか心配でしたが、
想像したり考えながら読んでいくとあっという間でした。
表紙の絵も素敵ですね。


続編希望です!!