英語史の知識と、書を読むことの面白さを同時に与えてくれる良書
 英語の歴史を綴った書物はもちろん過去にいくつもあります。
私も「英語発達小史」(H・ブラッドリ著/岩波文庫)や「英語のなかの歴史」(O・バーフィールド著/中公文庫)などを20年近く前に手にしたことがあり、
どちらも大いに楽しんだ憶えがあります。
それでも本書は痛快無比の冒険譚とよぶに相応しい書です。


 1500年に渡る英語の流転と進化の物語を、
イギリスの純文学作家が筆を執って血沸き肉踊るかのような読み物に仕立て上げています。
英語という言語が時空の荒波をかきわけ、
1500年に渡る熾烈な生存競争に逞しく打ち克っていく姿が実に生き生きと描かれています。
「英語史」という学術的知識はもちろんのこと、
書を読むことの「すこぶるつきの」面白さを与えてくれる一冊です。

 そして英語の歴史を見つめていくと浮かび上がってくるのは私たち人間の意識の影に隠れた心です。
ラテン語やフランス語と闘う御国言葉、
新大陸の開拓者生活を貪欲に飲み込む言葉、
インドなどの植民地での支配者の言語、
サイバースペース上で70%のシェアを誇るツール。
気の遠くなるような時間と空間を通して英語は揉みに揉まれながら、
「言語かくあるべし」という話者たちの心を強く反映しながら今日に至っている様子が鮮明に描かれています。


 翻訳は350頁を超えますが、
翻訳者・三川基好氏の日本語はいたずらに華美へと走ることなく、
おそらく原書の味わいを損ねることのない落ち着いた言葉を慎重に選びつつ平易な文章に仕上げています。
長時間読み続けても倦み疲れることが決してありませんでした。
私は外回りの営業活動中、
休憩時間に喫茶店で本書を紐解きながら、
その面白さにからめ取られてしまって仕事に戻れず困ったほどです。

 こうした良書が一人でも多くの読者の手元に届くことを願ってやみません。
英語の冒険 (講談社学術文庫)

その他の感想

思ったより分厚くてお買い得
中学生にも快適
女神よ…(amazonでなく某通販サイトで買った者のレビュー)
コンタクトレンズ装着にもオススメ!?
インドネシア、モルディブなどのサーフィン情報が満載
バトルコンテンツに特化した内容で満足
天才物理学者の超人的自叙伝
面白すぎ
カレンダー用に購入
値段相応..
優秀なコスパ。問題なく使えます。★ひとつ分は耐用年数未定のため保留。
安定の水準作
安定して面白い。1巻と違い、アニメやギャルゲーなどのオタクネタが中心なので、日常漫画というより、萌え漫画臭くなってしまったかな。
現代アメリカ史としても読める。
もう3個目です
中国理解に不可欠の書
ガバガバ・・
ちょっと乾燥気味でした
本当にGIANT?!
すっきり、リニューアル
発注商品がわかりにくい
あまり良い製品ではありません
めだかにはまっています
フミヤファンは絶対読みなさい!!
「諦めるな、あと一歩、今一歩だけ、踏みとどまれ。」
これはかなりおいしい方ですね。
肌寒いときに
シンプルで使いやすいが…
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