地に足の着いた論考だが、結論部の充実を図って欲しかった
世界中で起きているテロを含む戦争行為を憂う著者が、
霊長類学者の立場から、
「人間の暴力性の起源」を論じた本。


第一章では霊長類観の歴史を丹念に辿り、
ゴリラを初めとする霊長類が決して好戦的ではない事を示す。
"食と性"のために巧みに共存しているのだ。
第二章では、
その背景として植物の進化(被子植物の繁栄)と霊長類の社会性の関連がやはり丹念に語られる。
樹上生活と絡んで、
"食と昼行性(捕食者への防御)"が霊長類の社会性を育んだと言う。
第三章では、
社会性のもう一つの要因"性"が分析される。
メスの群居性にオスの集散が左右されると言う話は分かり易いし、
インセスト・タブーが霊長類の世界にもあったとは驚き。
いずれも観念論ではなく実例を基にした論なので説得力があり、
これが本書の強みと言える。


第四章では、
"食や性"の葛藤を抑えて人間が何故社会性を持ったかを、
霊長類をベースに考察する。
(特にオスの)優劣関係をハッキリさせるニホンザル。
一方、
群れの中での共存に気を配るゴリラ。
チンパンジーやボノボでも食物の分配行為が見られる。
各種各様であるが、
性の対象の方は共有できない。
様々な例が挙げられるが、
メスの戦略(ダーウィン流性淘汰)が活きているように思える。
そして、
最終行のオス・ゴリラの(他親の)子殺しの話題から本題の最終章へ。
この侵略オス・ゴリラによる子殺しは社会生態学的に他の現象(メスが群れを離れない理由等)も巧く説明出来るとする。
子殺しを行なわない霊長類は、
単独生活やペア生活を送っている場合か、
複雄複雌の場合と言う。
そして、
人類の暴力の起源は直立二足歩行と家族(共同体)にあると結論付ける。
そして、
言語の獲得と土地所有と過去に繋がるアイデンティティとがそれを拡大した。
霊長類学から見た地に足の着いた議論だが、
結論とその対策にもっと頁数を割いても良かったのではないか。
暴力はどこからきたか―人間性の起源を探る (NHKブックス)

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