『それをかく鬼とはいふなりけり』
 歌人でもある著者が、
鬼に感情移入して始まった研究なので、
文章は情感たっぷりで、
冷静な文体とはいえないと思った。

 それでも、
なお、
古代から近世まで、
「鬼」を網羅し、
一冊まるごと「鬼」で埋っている事例豊富な本として、
入手する価値はあった。

 文体は、
読んでいくとすぐに気にならなくなった。
読了する頃には、
この達者な文章がむしろ心地よくなっていた。

 文学や絵画に描かれた鬼を研究対象としているので、
鬼そのものの研究というよりも、
鬼を描いた人間・鬼を伝えた人間に、
むしろ関心のウエイトがあると感じた。

 鬼物語が最も多く語られたのは、
平安時代だという。
大和朝廷に従わなかった「山の民」「棄民」と、
その末裔の存在が、
「山で集団生活する鬼たち」の伝説の背景に読み取られる。
また一方で、
政治的な思惑のうずまく王朝の中で、
何が「鬼」と呼ばれたか。
伊勢物語にある『それをかく鬼とはいふなりけり』とは、
いったい何を見たのか。
「天狗」にも一章が割かれている。

 中世に多くの名曲がつくられた能楽の「般若」面などをつける「女の鬼」への考察もたっぷりある。

 日本人は、
さまざまなものを「鬼」というひとくくりの名で呼んできた。
その内実がこの本で明らかにされる。
著者のように、
芸術的衝動と共に「鬼」に惹かれるのは、
「鬼」の一面を見ているからにすぎない。
ほかの残虐な「鬼」もあり、
その、
著者の理解からは離れるのかもしれない「鬼」のことも、
この本はちゃんと含み、
記述している。
鬼の研究 (ちくま文庫)

その他の感想

ミッドナイトブルーから聴くより、こちらから初めに聴くのがオススメ。
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楽だな〜
イイです!
ほぼ満足しています
陽の兄
値段の割に・・・・・・
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スローテンポも素敵です。
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スケルトンで使っています。
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