設備を１から学ぶ１冊目

自ら希望して事務から設備系の仕事に異動となり、
職場の先輩達の専門用語についていけなかったので、
はじめは設備用語辞典を探していた。
この本は用語辞典ではなく、
電気、
水道、
ガス設備を体系的に教えてくれるもので、
結果、
用語辞典などよりも遥かに重宝している。

この本は使い方が大切である。
まず、
先輩方に実地で設備を見て教えてもらう前に、
この本を精読しておくこと。
理解度が抜群に違う。
配属当初は与えられる仕事が少ないのだから、
遠慮せず、
机の上でしっかり読む。
そして、
本で出てくる不明な単語をwikipediaなどで調べ、
付箋などで本のページに貼り、
自分の知識を補足していく。
更に大事なことは、
この本に記載されているところで判らないところを先輩に聞くことだ。
自社設備に関係の有る無しはある程度見定める必要はある。
心無い先輩なら「うちにはそんな設備は無い」と一括されてお終いだからだ。

このようにして活用することを勧める。
なお、
戸建てを買ったばかりなので、
自分の家の設備周りについても知識が活かせることとなり、
合わせて重宝している。

なお、
この本は入門書としては星５つだが、
完璧ではない。
例えば法的要件。
汚水の配管は他人の土地の下に張り巡らせてはいけない、
など。
法律に関する知識が得られないのが惜しい。
この本で不足を感じる知識は、
読み手により異なるだろう。
読み込みが深まっていくうちに明確になってくるはずだから、
その分野に特化した入門書を買い足せばよい。
私は法的要件の知識を満たす本を買いたいと思っている。