福島第1原発事故の全貌を解明
 福島第1原発事故の全貌を網羅し、
原因を分析し、
対策を検討し、
提言を行った力作だ。
世の中には自称専門家による同事故関連の著作が色々あり、
私は合計20cmほどは読破したが、
主義主張と事実解明がない交ぜになっている著作もあった。
公の報告書ですら、
門外漢の私でも「違うんじゃないかなあ」と思われる点も見られた。
本書は日本原子力学会に所属する本物の専門家五十数名が構成した調査委員会が、
分科会に分かれて調査検討し執筆したものだ。
原子力技術者あるいは学会として反省すべきは猛省している。
主義主張を離れた科学
的な書だ。
私は完全に納得し、
枝葉末節は別として本書で事故の全貌は隈なく解明され提言にまでまとめられたと感じた。
それが本書の最も素晴らしい点だ。
勿論何年か何十年か先にロボットが内部を探査したり原子炉を開けてみたら小修正が必要になったという場合もあろう。
しかし科学とはそもそも定説と普段の小修正で成り立つものだ。

 
 欠点もある。
(1)基本的に原子力技術者を想定読者としているように見える。
圧力容器はRPV、
過酷事故はSAと2-7文字の略号が百種類ほど出て来る。
素人は覚えきれなくてその度に巻末の略語表を参照しなければならない。
D/W=ドライウェルって何だっけと思い出せない人は、
図示も親切な説明もないから別資料で思い出さないと理解が飛ぶ。
(2)分担執筆の短所として主張が異なる部分がある。
例えば1号機の水素爆発の水素の漏洩経路は「現時点で特定することは困難」(p21)とある一方で「格納容器フランジから漏洩した。


と考えられる」(p94)とある。
大勢に影響は無いが、
推論にどの程度の自信を示すかの個人差であろう。
(3)本書は震災3周年の日に出版されている。
年月が経ったからこそ多くの知見が盛り込めた面もあろうが、
もう少し早ければもっと社会のためになったはずと惜しまれる。
また本書の価値があまり世の中に知られていないようだ。


 望むらくは本書を元に一部の著者が、
原発に興味を持つ文科系の読者にもウケる新書判ほどの解説書を書いて下されば、
社会への大きな貢献になるはずだ。
加えて英訳本があって欲しい気がする。
福島第一原子力発電所事故その全貌と明日に向けた提言: 学会事故調 最終報告書

その他の感想

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