しっかりまとまった毒の教科書

本の構成が教科書や参考書のようになっており、

淡々とした書き方ではありますが、

各要素で的確で落ち着いた解説がなされており、

生物毒や化学毒はもちろんのこと、

毒にまつわる人物や事件など科学史、
文化史、
応用学も満載で、

分かりやすく、
それでいて充実した内容になっています。


いわゆる雑学本とは異なります、

しっかりした内用の真面目に取り組まれた毒入門の教科書です。

深く関わっている方には物足りないかも知れませんが、

毒と言う物を知るための入門書としては最高です。


本書最大のネックはそのサブタイトル"史上最強カラー図解"ですね、

コレを付けることにより本の品格がワンコインブックレベルに捉えられてしまいます。

内用にそぐわないこの俗極まりない下劣なサブタイトルのせいで手に取っていない人も多いのでは無いでしょうか？