研究者とは、夢を紡ぐ者。
本書はカオスや複雑系に関するエッセイであり、
「これを読めばカオスが分かる」「分かりやすいカオス」というHow to的な一冊ではない。
金子邦彦という研究者が、
どういう姿勢・問題意識にて研究に望んでいるのか・・・という、
まさにエッセイである。
(前半はエッセイ、
後半は小説、
という奇妙な形態であるのは、
複雑系の研究方法は、
作家が物語をつくる過程と似た部分があるから、
という。
)
いきなりだが、
早野梓『幸福の遺伝子』という小説がある。
富士の樹海に向かう自殺者たちが、
なぜ死に場所として樹海を選んだのか? 人間には「不幸の遺伝子」というものがあり、
これがONになると死んでしまうのでは? そこに樹海の環境が影響を与えているのでは? ・・・というフィクションなのだが、
帯の文句からしてオカルト、
あるいはホラー、
そのテイストのあるミステリの類だと思って読み始めたところ、
急に話が物理学的に難しくなって、
結論はカオスだのフラクタルだのにまみれてサッパリ分からなかった。
だが読後感は悪くなかったので、
機会があれば「フラクタルなるもの」を調べてみたい、
と思っていたところ、
本書を見つけたので手に取ってみた。
ちなみに、
本書も『幸福の遺伝子』も、
書かれたのは90年代後半。
複雑系がブームになっていた頃のことだ。
本書によると、
複雑系研究というものは、
人工生命の研究と同様に「進化のような歴史性をもった現象を捉える論理をいかにつくるか」という問題意識をもつものである、
らしい。
ただし、
人工生命が「デジタル計算機の論理性を重視」するのとは異なり、
複雑系では「制御できない環境と向き合う主体、
という問題意識が強い」らしい。
この「制御できない環境と向き合う主体、
という問題意識」については本書の小説部分で分かりやすく説明されている。
解説の円城塔氏によると、
複雑系研究には教科書がない。
それは、
「ただ考え続けること」であり、
「何かを考えたことで、
それまで見ていた風景が一気に変わり」、
その変化の様式についても考えること、
そんな「態度」があるだけで、
「複雑系って何だ?」を説明するべき、
短い文章での答えは存在しない。
その他の感想
揺るがない歴史観に下支えされたお二人の論旨は痛快そのもの
気に入りました良い仕上げです。
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普通にロックの名盤
大団円の12話は感動!完成度の高いラスト2話。
下からじんわり、ぽかぽか。大事なところを守ってる感あり!
ガレージがスッキリ!
1932年度・流布版の、reprint。しかしながら、安価なので許せる。
活きる哲学書
これは便利!おすすめです。
大人っぽい梶くん!
ETS作成による良質の問題を数多く経験したいTOEIC学習者にうってつけ
麦野の活躍を見ないと後悔するって訳よ。
無理やり評価を入れさせる手法に嫌気
小物入れとして使っています。
素直に読んで実践するのみです
なんか小さい、それに6枚のみ
司法試験の難しさが理解できる(そして対策ができる)
お洒落好きな小学生にはいい!
使い方によっては
十分なのですが・・・
バイクのカギ用キーホルダーに
愛がいっぱい詰まっています。
かなりの上級者向け
映画を作りたいのか、ゲームを作りたいのか…
顔も品も
しっかり、こびりつきましたが。
手放しではオススメしません