「支配されちゃう人たち」から「緊張しちゃう人たち」へ

このタイトルにピンと来て、
購入しました。
しかし、
手に取って見ると余りに分厚く、
さらに心理学者が
著者ということで最初はがっかりしました。
これまで心理学的な手法で解決があったことは
一度もありません。
冷静に分析されても、
またそういう知識を自分が身につけて周囲の人間を分析して
批判するようになっても、
何の救いもありませんでした。


でも、
この本は違いました。
後半に解決法が登場します。
誰に頼らずとも内なる「心」に尋ねる方法。

確かにそれは「自我（エゴ）」からではないか、
という疑問は生じるでしょう。
でも、
ここに書かれている
ように繰り返しトライしていけば、
自分自身の心（神）と繋がっていく第一歩になると思います。


また、
賛否のある著者独特の文体は、
心理学会の重鎮が読んだら眉をひそめるんじゃないかと
心配になりましたが、
トラウマを抱えた人の思いを理解しつくした視点から書かれているので、

抵抗なくどんどん読み進められます。
今まで読んだ心理学系の本の冷静で突き放した雰囲気は全くなく、

著者が身近にいて話しかけてくれてるような、
そんな感じです。
そして、
そのことで自分自身のトラウマを
自然に見つめることができ、
癒されていきました。


さらに、
現在筆者が執筆中のブログ「緊張しちゃう人たち」には、
このトラウマを癒す方法が
公開されています。
余りに簡単で、
ちょっと信じられないくらいなのですが、
私はこの方法を試して、

生まれて初めて脳が静かになる、
という体験をしました。
自分では気がつきませんでしたが、

普段、
全方位にアンテナを張って緊張して、
相手の様子を察知して行動して、
自分が何をしているのか、

何を考えているのかさえわからない、
そういう状態から脱出しつつあります。


ここ１０年、
幼児期のトラウマを癒したいと、
あらゆる方法を試みて、
失敗を繰り返し苦しんできました。

でも、
この本は本当にお勧めです。
トラウマを抱えた沢山の人たちに、
是非読んで頂きたいと思います。


追記